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電気料金の「アンペア数」次第で電気代は安くなる!アンペア数の決め方


日常生活に必要なライフラインの公共料金を抑えたいと考えている人もいるでしょう。電気料金を安くするには、電力会社との契約の「アンペア数」が重要です。しかし「アンペア数」とは、一体何を指しているのか把握していない人も、多いのではないでしょうか。そこで今回の記事では、アンペア数と決め方について紹介するため、参考にしてください。

アンペアとは?

アンペア(A)とは、使用できる電気の量を指す言葉です。電力会社との契約においてアンペア数は10~60Aの中で設定されています。この数字が増えるほど電気を多く使える半面、基本料金が増える仕組みです。

また基本料金は、同時に“固定費”でもあります。つまり電気をまったく使わない月があったとしても、必ず基本料金は払う必要があるのです。たとえば東京電力従量電灯Bの場合、30Aで858円(税込)、40Aで1,144円(税込)、50Aで1,430円(税込)の基本料金がかかります(2020年6月現在)。

たとえば30Aと50Aで比較すると、年間にして6,864円もの差が生まれるのです。「50Aで契約したが実際は30A程度の使用だった」というケースなら、すぐに契約アンペアを変更する方が得策でしょう。それだけ電気代は契約アンペア次第で大きく削減できるのです。

■家電製品のアンペア数はどのくらい?

ここでは各家電製品のアンペア数についても紹介します。最も消費電力が大きいのはエアコン(20A)です。ただしこれは起動時の消費量で、通常時は5~7Aとなっています。また電子レンジ(15A)、炊飯器(14A)、食器洗い機(13A)、ドライヤー(12A)、掃除機(10A)といった熱やパワーを発揮する家電も消費量が多く、一方冷蔵庫(3A)、テレビ(3A)、パソコン(1.5A)は比較的少ない傾向にあります。

ちなみに具体的なアンペア数は消費電力(W)÷100で算出できるようです。たとえば消費電力1000Wならアンペア数は10Aとなります。

契約しているアンペア数の調べ方

契約アンペア数を調べるには2つの方法があります。ここではそれぞれの方法について紹介しましょう。

■分電盤を確認する

1つ目は分電盤で確認する方法です。分電盤の多くには、左側にアンペア数が記載された「アンペアブレーカー」が設置されています。このアンペアブレーカーに、アンペア数が数字や色で表示されているのです。なお、アンペア数の色表示は電力会社によって異なります。また、スマートメーターを使用している人は分電盤が設置されていない場合もあるのです。

■毎月届く「電気ご使用のお知らせ」を確認する

2つ目は電力会社から毎月届く「電気ご使用のお知らせ」で確認する方法です。東京電力の場合は、用紙右上の「契約内容」の中に記載されています。ただし関西電力、中国電力、四国電力、沖縄電力はアンペア制ではなく、最低料金制を設けているので注意してください。

契約するアンペア数の決め方

契約するアンペア数の決め方は「一度にどれだけの電気を使うか」という点を基準にして考えるとよいでしょう。ここでは一例として「エアコンとテレビつけながらご飯を炊き、洗濯機も回してドライヤーをかける」ケースを考えてみます。家電製品の目安で計算すると、消費アンペア数は20A+3A+14A+3A+12A=52Aです。仮に契約プランが40Aなら、これでは間違いなくブレーカーが落ちてしまうことがわかります。

■居住人数から考えた場合

もう1つの決め方として、建物の居住人数から考えた場合があるでしょう。一般家庭の契約アンペア数は、平均34.88Aというデータがあります(2015年の東京電力エナジーパートナーの調査より)。この点から考えると1~2人暮らしの場合は30A、家族が増えて電気を使用する機会が増えると40~60Aの契約が適切といえるでしょう。

契約するアンペア数が小さいとどうなる?

もし契約するアンペア数が小さいと、ブレーカーが頻繁に落ちる可能性があります。ただし、落ちるブレーカーには「アンペアブレーカー」と「安全ブレーカー」の2種類があるのです。ここではそれぞれのブレーカーの役割と、落ちた時の対処法を紹介します。

■アンペアブレーカーが落ちた場合

分電盤にある最も大きなつまみを「アンペアブレーカー」と呼びます。アンペアブレーカーは全体の電気量を管理しているのです。つまりこのブレーカーが落ちる主な原因は、部屋全体の電気の使い過ぎが考えられます。

まずは使用している電化製品の電源をすべてコンセントから抜いた後、もう一度ブレーカーを上げてみましょう。また、電化製品を使う時間をずらすことも効果的です。

■安全ブレーカーが落ちた場合

「安全ブレーカー」とは、分電盤の中でつまみが多い箇所を指します。安全ブレーカーは、供給された電気を各部屋へ運ぶ回路のような役割を果たしているのです。たとえば1部屋のみ極端に電力を使用していた場合には、その部屋の安全ブレーカーが落ちる仕組みになっています。つまり安全ブレーカーが落ちた場合は、その部屋の電気の使用を見直す必要があるのです。

 

電力自由化以降、多くの電力会社と料金プランが生まれました。選択肢が増えた分、どの電力会社を選んでよいか判断するのが困難になったのです。そこで重要なのは、日常生活において「最適な電気の量」を把握することといえます。その判断材料として、アンペア数は大いに活用できるでしょう。そして最適なアンペア数を知ることは、無駄な電気代の出費を抑えることにつながるのです。

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