高圧電気代のクレジットカード決済を行っている会社は少ない？

電力自由化のシステムにより、新電力会社と呼ばれる事業者が多数参入してきました。

こうした新規の会社に契約を切り替えて、電気料金を見直していけば大幅なコスト削減が期待できます。

また、その際には決済方法についても十分に検討してみることが大切です。

新規契約の電力会社は信頼と実績で選択しよう

いまや日常生活に欠かせない存在といわれる電気。その契約区分は、電力の大きさによって「高圧」と「低圧」の二つに分けられます。原則として高圧部門に含まれるのは、契約が50キロワット以上の工場や大規模商業施設・病院などです。一方の低圧部門では、50キロワット未満の店舗や事業所、医院等から一般家庭までが契約しています。

2016年には電力自由化が大きな話題となりました。これは一般家庭などが契約している「低圧」区分が対象となるものだったからです。実は「高圧」区分に関していえば、すでに自由化がスタートしており、数多くの事業者が名乗りを上げてきました。

なかには、安い料金を売り物にしていたものの、早々に事業から撤退してしまったケースも見られます。大切な自社の電気を任せることになるのですから、実績を積み重ねてきた信頼のおける事業者を選択することが重要です。

おすすめはメリットが大きいクレジットカード決済

電力会社の切り替えをする際に、電気の料金や供給エリアを検討するのは当然のこと。もう一つ忘れてはならない確認ポイントが決済方法です。

さらにコストを抑えたいと考えるのなら、クレジットカード払いに対応している会社をおすすめします。ご存知のように、クレジットカードを利用するとポイントが貯まります。

たとえば、オフィスビルを所有する企業ともなれば、年間の電気料金は莫大な金額です。これを法人用の還元率の高いカードで支払えば、高額のポイントが獲得できるので、設備投資などに充てることも可能となります。

カード会社によっては、ボーナスポイントやキャンペーン等も実施していますので、上手に活用するとよいでしょう。現在、電気料金の決済方法として、各種クレジットカードが使用できる事業者は数々あります。

ただし、そのほとんどが低圧部門の支払いに限定されているのが現状です。つまり、一般家庭や小規模の店舗などが該当する区分で、工場や大型の施設等は対象外となってしまいます。残念ながら、高圧電力の料金に関していえば、クレジットカードで決済できる会社は多くありません。新規の事業者と契約する際には、十分に注意してください。

電気料金と決済方法の見直しでコストを削減

法人向けのクレジットカードで電気料金を決済する場合には、上記以外にもメリットが挙げられます。まずは、支払いのたびに自動的に決済が行われるため、経費の処理が効率化されるという点です。

さらに、クレジットカードを使用することにより、その履歴が明細書として残るので、電気代等の諸経費の確認業務も容易になります。カードの明細は、インターネット上でも管理できますから大変便利です。

このように利便性の高いクレジットカード払いですが、高圧電気代の決済においては、対応が可能な電力会社は限定的といえます。とはいえ、条件付きで使用が認められるケースもありますので、見積もりを依頼する際に確認してみましょう。

また、自社ビルを保有するような大企業でも、複数展開している店舗や事業所等は、低圧電力で契約していることも考えられます。この際、全体の電気料金を見直しながら、部門ごとの支払い方法についても再度検討してみてはいかがでしょう。

企業等の経営において、コストカットは重要な課題です。なかでも、大きなウェイトを占める電気料金を削減するためには、新規事業者と契約することも一つの方法といえます。

各社のサービスや実績をよく確認したうえで、信頼のおける電力会社を選択してください。また、その決済方法にクレジットカードを利用することで、大きなメリットが受けられます。

ただし、高圧電力の料金に関しては対象外となるケースも多いので、契約する際によく確認しておきましょう。