電気料金の支払い期限が過ぎてしまった場合、クレジット払いはできない？

電気料金を請求書払いにしているとうっかりして支払い期限を過ぎてしまったということはありませんか。口座振替にしているときにも残高が足りなくなってしまっていて支払えないという場合もあります。そこで、支払い期限が過ぎてしまっていた場合はカードで払うことはできるのでしょうか。

支払い期限が過ぎると原則として現金払いになる

電気料金の支払い期限が過ぎてしまったときには請求書が送られてくるのが通例で、指定の口座にすぐに振り込むことが要求されます。現金払いをするように記載されていて他の支払い方法では無理だという印象を受けるでしょう。基本的には支払いが遅れてしまったときには即現金で支払うことが求められます。

口座振替を申し込んでいた場合に残高が足りなかったという場合でも口座にお金を入れれば良いのではなく、請求書に従って振り込まなければならないのが原則です。クレジットカードでとりあえず払いたいという希望にも応えてくれないのが一般的なので注意しましょう。

クレジットカードの仕組みから考えてみる

クレジットカードでもとりあえず払うことができるのだから良いではないかと思う人もいるかもしれません。確かに電力会社はカード会社に請求して電気料金分のお金を手に入れることはできますが、二つの問題があることから通常は受け付けなくなっています。カードによる支払いの仕組みを理解してみると問題が何なのかは明確になるでしょう。

クレジットカードによる支払いはカード会社が一時的にお金を立て替えてくれる仕組みになっているのが特徴で、その立て替えたお金を翌月に利用者に請求するのが基本です。このような立て替えによる支払いは信用によって成り立っていて、カード会社の請求に対してスムーズにお金を支払う利用者でなければならないのは明らかでしょう。

そのために厳密な審査をしているのが通例ですが、それでも支払えずにトラブルを起こしてしまう人も大勢います。電気代の支払いを滞納している状況を考えるとクレジットカードの支払いもできない可能性が高いのは確かです。それでもカードによる支払いを認めてしまったのが原因でカード会社に迷惑がかかることを防ぐためにカード払いに対応していないという面があります。

もう一つは電力会社の利益が減ってしまうことが理由で、カード決済に対応するために決済金額に応じた利用料をカード会社に支払わなければなりません。滞納されたのにさらに手数料を負担して利益を減らしたくはないという考えでカード払いに対応していないのです。

キャッシングを使って払うことは可能

支払い期限が過ぎてしまったときにクレジットカード払いをすることはできませんがカードを使って資金調達をすることは可能です。

カードの契約内容によってはキャッシング枠があるでしょう。キャッシングによって電気代に相当する現金を借りて支払いにあてることはできるのです。ただ、ショッピング枠を使って支払うのと違って大きな金利がかかってしまうという問題点があります。その返済に困って多重債務になってしまわないように注意しましょう。

電気料金の支払い期限を過ぎてしまったときには請求書に従って現金ですぐに支払うことが求められ、クレジットカードでの支払いはできないのが原則です。滞納をしている時点で信用を失っている状況になっているのでカード払いをしてもカード会社にお金を払えないリスクが高いのが主な理由です。

また、カード払いによって電力会社が手数料を負担することになるため、滞納されてさらに損失を生むのは避けたいという考えがあるのも確かでしょう。キャッシングをすれば電気代を払えますが、高い金利がかかって多重債務に陥ってしまうリスクがあることは念頭に置いて利用する必要があります。