電力コスト削減業者との契約の流れ
皆様は、現在の電気料金に満足しているでしょうか。
使用量のわりに電気料金が高く感じる、自分のライフスタイルに合ったプランがない、などとお悩みの方は、電力コスト削減業者に乗り換えるというのも1つの手段です。
ここではそのような業者との契約の流れをまとめています。
必要書類を揃え提案書を作成してもらいます
まず乗り換えの際には、今現在契約している電力会社の直近過去1年分の電気の検針票の原本、もしくは写しが必要です。
これは後程説明する提案書の作成などの際に必ず必要になります。
もし請求書を紛失してしまっている場合には、すぐに現在契約している会社に問い合わせをしてください。
また、現在契約している所が請求書の送付を行っておらず、web上のサービスの場合はお客様番号や供給地点特定番号など、契約していることが分かるようなものの提出が必要な場合もあります。
その他連絡先が確認できる書類や、支払いに使う口座もしくはクレジットカードなども用意しておきます。
また、業者によっては現在割引プランに加入しているかどうかや、使用用途などの書類が必要なる場合もあります。
そして直近1年間の電気料金などのデータから、現在の電気料金が下げられるかを試算し、その結果を記載した提案書を確認、担当者とともに検討し納得がいけば契約の意思を伝えます。
電力会社を切り替えようと考えてから実際契約し、電気が供給されるまでには通常2~3か月かかるとされているため、この行程は実際に電力が必要になる3か月前頃に行う必要があります。
承諾書などの必要書類を提出し各種手続きを行います
双方が合意に達した後は電気受給契約切り替えのための承諾書に必要事項を記入して提出します。
承諾書の内容は、契約内容や見積もりの内容を確認したうえ、想定される電気料金などを理解する、という内容になっています。
この承諾書が業者に届くと、電力コスト削減業者から、現在契約している電力会社に、接続供給契約の申込みがあったことを連絡します。
その後、売買契約に関する書類などの必要書類を提出して電力コスト削減業者との契約が成立となります。
それと同時に自身で現在の電力会社に解約届を提出します。
この書類が提出されれば契約が解除され、全ての手続きが終了します。
書類上の各手続きはおおよそ電力切り替えのおよそ1か月前までに終了し、実際に工事などを行い電気が使用できる状態にしていきます。
計量器交換などを経て電気の供給開始
書類上の手続きと並行して、計量器の交換などの作業を経て実際に電気が使用できる状態になります。
ほとんどの場合、承諾書が提出された時点で、現場での事前検討や必要な工事の確認などを関係者が集まって2週間ほどかけて検討し、契約締結と同時に実際の電気を供給するのに必要な設備の設置や計量器の交換が行われます。
その交換の際には、2016年から開始された電力自由化に合わせ、検針員が戸別訪問しなくても通信モジュールにより自動検針が可能なメーターに変更する工事をする場合もあります。
このメーターは2020年代には全世帯・事業所に導入される予定となります。
業者によってはこうした工事を必要とせず、設備費用が不要な所もありますので、こうした費用やアフターフォローの体制など、様々な点を比較して業者を選ぶと良いでしょう。
現在ではこうした業者の比較サイトなどもありますので、そういったサイトも活用して最適な業者を選択することが大事です。
以上が契約の際の大まかな流れです。
このような業者に乗り換えをする流れは、電気の小売の全面自由化によってより加速していくものと見られます。
様々な業者がどんどんと現れてくる中で、どこがいいのか口コミや評判、公式ホームページなどの情報を整理して本当に信頼できる業者と契約するということが大事です。