電力コスト削減の初期費用とは?
電力コスト削減のために専門会社に相談するとさまざまなプランを提案されます。その依頼をするときに見積もりを取ると、初期費用としていくつかの項目が記載されていることがあるでしょう。どのような費用が最初に必要になるのでしょうか。
事務関係の費用がかかることが多い
コスト削減会社が提案するサービス内容は会社によって異なりますが、どのようなサービスであっても諸々の手続きをする上で書類のやり取りや関連する会社への連絡などをしなければなりません。初期費用として事務手数料がかかるのは一般的になっていて、数千円から一万数千円程度が相場となっています。
事務処理としてどのような内容が必要になるかもサービスの内容次第で、例えば電力会社を切り替える場合には以前まで使用していた電力会社への連絡、供給会社との手続きが代表的なものです。節電のために役立つ設備を導入する場合には、そのメーカーへの手配や工事会社への連絡と日程調整なども含まれます。
また、ニーズに合ったプランを考えて提案するためのコンサルティング料金が、事務手数料の中に含まれている場合もあるでしょう。事務的な内容の費用として他にも銀行口座の開設を代行してもらったときには代行手数料がかかります。
クレジットカードの作成を代行してもらった場合も同様で、本来自分でできる作業を代行してもらった場合には必ず費用がかかることは認識しておかなければなりません。ただ、どれだけの手数料を取られるかはケースバイケースで、サービスとして無料で対応してくれることもあります。
設備を導入するときには導入費用がかかる
電力コスト削減のために設備を導入するときには事務手数料だけでなく導入費用がかかります。消費している電気の量を計測する装置や、自動制御を行うための機器を導入すると節電への取り組みをしやすくなるため、積極的な設備導入を提案する会社も少なくありません。
この場合には装置本体の購入費用と、その搬入と設置にかかる費用が初期費用として請求されるのが一般的です。機器の設置工事では建物の方にも手を入れなければならない場合もあり、いくらかかるかはケースバイケースなので見積もりを取って確認しなければなりません。数十万円から数百万円の予算が必要になるので、早い段階でいくらかかるかを試算してもらうのが賢明です。
また、このような機器を設置して運用する場合には初期設定費用を請求されることもあります。機器は設置しただけでは稼働させることができないため、設置場所に合わせて適切な初期設定をしなければならないからです。エンジニアによる作業なので安くはなく、一万数千円程度が相場になっています。
初期費用が無料となっている会社もある
このようにたくさんの初期費用がかかると電力コスト削減を依頼するかどうかで悩むのももっともなことです。しかし、電力コスト削減会社の中には初期費用を無料としているところもあります。
導入するまでには費用がかからない仕組みになっている代わりに、ランニングコストがかかるようになっているのが一般的です。毎月のコスト削減がどれだけ達成されたかに応じて報酬を支払う形になっているか、毎月定額で支払いをする必要になる場合が多いでしょう。
初期費用が高いとランニングコストは低めになるのが通例なので、最初にコストがかかるのが良いか、初期費用がかからない代わりにランニングコストが高めになるのが望ましいかをよく考えて決めるのが大切です。
電力コスト削減会社にサービスを依頼すると初期費用を請求される場合があります。事務手数料や諸々の代行料はどの会社に依頼しても発生する費用です。
設備を導入してコスト削減を目指す場合にはその導入費用や初期設定費用が発生します。会社によっては初期費用無料でサービスを受けられることもありますが、代わりにランニングコストが高めになっているのが一般的です。どちらが望ましいかをよく考えた上で依頼するようにしましょう。